DIYで温室を作る:単管と木材のハイブリッド【前編】

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こんにちは!『The Crafty Garden Lab』の管理人Kouです!
今回のテーマは『単管と木材のハイブリッド温室を作る』です
前編と後編に分けてお送りします。

温室を作ろうと思ったきっかけ

 育てている熱帯果樹を温度湿度ともに管理できる広いスペースで育成できたらなと思い、温室を作ることにしました。
 今育てている熱帯果樹は下のとおりです。

  • マンゴスチン
  • バニラ
  • ライチ
  • パイナップル
  • パパイヤ
  • バナナ(木ではありませんが)

DIY温室の製作手順を示す前に

 建築を生業にしているプロの方々からしたら、今から載せる内容や建築の手順などにプロからしたらあり得ないことが多々あるかと思いますが、どうか批判はしないでください。
 『ここは、もっとこうした方がいいよ。』、『この方法のほうがもっと楽に施工できるよ。』など、前向きなアドバイスは大歓迎です。
 『DIYでわたしも温室を建ててみたい!』という方がこの記事を参考に建てる場合は、どうか自己責任でお願いします。

 DIY温室の製作手順としては以下の通りです。温室の規模としては、縦4m×横4m×軒高さ4m(棟高約5.54m)+出入り口です。少し大きすぎました。

  1. 位置決め
  2. 水平出し
  3. 捨てコン
  4. 基礎のブロック積み
  5. 柱立て(前編はここまで)
  6. 構造体の建設(ここから後編)
  7. 屋根の建設
  8. 外壁(ポリカ波板)張り
  9. 内壁(プラダン)張り
  10. 屋根(ポリカ波板)外張り
  11. 屋根(プラダン)内張り

DIY温室の製作手順①位置決め

 温室を建てる場所(位置)を決めます。
 上の画像は建てる場所を決めて水糸で線を引き、建物の4つの角と出入り口となる2つの角に水平の印を付けるための棒を立てたところです。
 線を引いた水糸は基準をピンク、他を黄色で引きました。見にくくてすいません。建物の形としては、『凸』の形になっています。

DIY温室の製作手順②水平出し

 次に立てた棒に水平を取っていきます。

  1. バケツに水を入れて、透明なホースをその中に沈めます。このとき、ホース内には空気が入らないように水で充満させます。水に色がついているとわかりやすいです。
  2. バケツを位置決めした中央に持ってきて、そこから一番遠い棒に届くだけホースを出してそれ以上ホースがバケツの中に出入りしないように固定します。
  3. それぞれの棒のところにホースの口を持っていき棒に当てます。
  4. ホース内の水面が落ち着くのを待って棒に印をつけていきます。
  5. これをすべての棒に行います。
  6. つけた印に合わせて板を張り、位置決めしたときの水糸を参考に張った板に、新たに水糸を引いていきます。
  7. 基準となる水糸に対して直角に水糸を引いていき、建てる温室の外寸に合わせていきます。

DIY温室の製作手順③捨てコン

 水平を取った水糸に合わせてだいたい水平になるように、基礎となるコンクリートブロックを積むところを整地していきます。

  1. 位置決めした場所の中で一番低い箇所に合わせて、だいたい水平になるように整地します。
  2. 整地したら、コンクリートブロックを積む場所に砕石を敷いて転圧します。転圧は何年か前に中古で買ったプレコンを使いました。
  3. 転圧したら、だいたい水平になっているか確認し、大きく凸凹になっているところを修正します。
  4. 転圧した砕石の部分にコンクリートブロックを積むための捨てコン(モルタル)を敷きます。この捨てコンはしっかり目に水平を確認しますが完璧じゃなくて良いです。

モルタルとコンクリートの違いを知りたい方へ
 モルタルは、砂+セメント
 コンクリートは、砂+砂利+セメント
砂利が入っているか入っていないかの違いです。

DIY温室の製作手順④ブロック積み

 捨てコンを敷いたら水糸に合わせて基礎となるコンクリートブロックを積んでいきます。

  1. 捨てコンにモルタルを盛って、水糸に合わせてコンクリートブロックを積んでいきます。水平器で水平を完璧に取っていきます。
  2. コンクリートブロックを積んだら、ブロックとブロックの繋ぎ目にモルタルを流し込みます。わたしは砂利を混ぜてコンクリートにして流し込みました。

 このとき、わたしは失敗しました。今まで何度かコンクリートブロックを積んだことがあるのですが、目地をいれるのがどうも苦手で、今回は目地なしでコンクリートブロックを直接隣り合わせに積みました。コンクリートブロックの表面はツルツルではないのでどうしても少し隙間が出来ます。その隙間が一定なら良いのですが、まちまちなのでブロックを一周積んだときには少し歪んだ四角になってしまいました。計算では、390mm×10個+100mmで4000mmになる予定でした。考えが甘すぎました。
 なので、コンクリートブロック積みにチャレンジする方は、目地を入れることをお勧めします。目地を入れると少しなら調整出来ます。わたしが次にコンクリートブロック積みをする機会があったら必ず目地を入れます。
 でも、こういうのがDIYの楽しさでもあります。DIYは『TRY & ERROR』です。

DIY温室の製作手順⑤柱立て

 今回建てる温室は単管と木材のハイブリッドにします。基本構造を単管、胴縁や桟木は木材を使います。

  1. 柱となる単管を建てるコンクリートブロックの穴に印をつけます。
  2. 穴に単管を挿してクランプで仮組みします。
  3. 仮組みは、まずすべての柱を横胴縁代わりの単管で繋ぎます。一人で作業しているので、角から3mの単管を横胴縁としてクランプで繋いでいき、徐々に柱を増やしていきます。
  4. すべての柱を建てることができたら、一辺4mあるので4mの単管を内側で横に通して繋ぎます。それを4辺やって、縦辺と横辺の単管が交差する部分を直交クランプで繋ぎます。それを4箇所やって、4辺で水平を完璧に取ります。
  5. 縦辺と横辺の単管と柱の単管も直交クランプで繋ぎます。
  6. 柱が垂直に立つように微調整していきます。
  7. 全ての柱が完璧に垂直に立てることができたら、単管を刺している穴にモルタルを詰めていきます。
  8. 柱の直交クランプを緩めて柱を穴から抜いて、モルタルを詰めて柱を刺し直して垂直を確認します。
  9. すべての柱の穴にモルタルを詰めれたら、柱が垂直に立っているか最後の確認をします。
  10. 開封したセメントが余ったのでモルタルを作ってコンクリートブロックの外周の地際に盛りました。モルタルが乾いたらここは土に埋めます。

前編はここまで

前編はここまでになります。続きは後編で綴ります。
→後編へ続く。

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